出張した気仙沼で、遅い昼食を取っていた。急に空が暗くなり、雷を伴った激しい雨が降りだした。たたきつけるような猛烈な勢い。しばらくすると雨どいから滝のように水があふれ出した。
 幸い、20分ほどで雷鳴は遠のき、雨も弱まった。外に出て息をのんだ。マンホールから水が噴き出している。仙台行きの高速バスがやってきた。くるぶしまで濁った水に漬かりながら走り、やっと間に合った。さらに7、8人が足元を気にしつつ乗り込んできた。
 気象庁のサイトによると、このときは10分間で7.5ミリの降水量を観測。気仙沼の10分間の雨量としては史上6位だった。4日前にも5位の9.5ミリが降り、やはり道路が冠水したという。頻繁な被害。大雨はもちろんのこと、震災による地盤沈降が無縁のはずもない。
 九州北部の豪雨、秋田豪雨…。豪雨被害が繰り返されている。震災復興の視点からしても、気候変動への対応は待ったなし。なのに、米国は温暖化防止の枠組み「パリ協定」から離脱を表明した。産業競争力といった尺度で測っていいものか。