お盆が過ぎ、夜長を感じ始める頃は人情味のある映画を見たくなる。そんな気分に合う作品が『じんじん~其(そ)の二~』。宮城県松島町がサブロケ地となった『じんじん』(2013年公開)のパート2で、9月9~22日に仙台市青葉区の桜井薬局セントラルホールで上映される。
 俳優の大地康雄さんが演じる主人公の大道芸人、立石銀三郎は、おせっかい焼きでほれっぽく、『男はつらいよ』の「寅(とら)さん」を思わせる。前回作品で絵本の里・北海道剣淵町だったメインロケ地は今回、名水の里・神奈川県秦野市。銀三郎と出会った若者が、悩みを抱えながらも自然の中で自立していく物語だ。
 12年6月に松島ロケを取材した時、企画者でもある大地さんは「この映画をきっかけに、より元気になっていただければ」と東日本大震災の被災者を気遣い、作品への強い意気込みを語っていた。
 今回の舞台は被災地とは関係ないが、日本のどこであっても、時代が変わっても、人と人が心を通い合わせる姿は純粋で美しい。「じんじん」とする熱い心がテーマの作品をじっくりと味わいたい。