「地球は命拾いした」とでも言い訳するのだろうか。ネットをにぎわせていた「9月1日小惑星衝突、人類滅亡」はやはりデマ。フェイクニュースだった。
 米航空宇宙局(NASA)は先月、全長4.4キロの小惑星「フローレンス」が1日、地球に700万キロまで接近すると発表した。地球と月間の約18倍に相当する距離で、衝突の心配はないとした。
 あるサイトはこの距離を「たった18倍」と表現し「新学期は始まらないかもしれない」と最悪の可能性を示唆。「人類滅亡へ」の見出しで不安をあおった。
 約6500万年前、恐竜を絶滅させた隕石(いんせき)は直径10キロほどとされる。フローレンスはその半分に近い。本当に衝突したら文明は破局を迎えただろう。小惑星の衝突に備える国際会議が5月に東京で開かれたばかりだが、日米などが危機回避に動いたとの報道はなかった。
 「こないだ9月23日が滅亡の日とか言っていたのはどこのどいつだったっけな」。サイトのオオカミ少年ぶりをあげつらう書き込みがあった。流言飛語はネットの負の側面。吟味は欠かせない。