遅い夏休みで、福島県へ車で出掛けた。国道4号を南下。白石市を通過し、福島県国見町に入ってしばらくすると、左手に真新しい建物が目に入る。道の駅「あつかしの郷」。180台収容の駐車場は満杯だった。
 5月に開業し来場者は約80万人。「予想の倍です」。運営する第三セクターの鈴木亮一さん(43)は反響に驚く。休日は約4割が宮城、仙台ナンバーだという。「宮城からこんなに来ていただけるとは思いませんでした」
 お目当ては桃だ。仙台から車で1時間強。県境を越えれば、取れたてが安く買える。隣接の桑折町も今年、対象が首都圏だった桃収穫体験ツアーを宮城に変更した。
 定員30人に10倍以上の応募があり、町振興公社の佐藤克彦さん(46)は「仙台向けに冬も新ツアーを企画します」。東京志向が強かった福島が少し変わり始めた。
 桃の時季はもう終わりかと思ったら、「『さくら』という品種が9月下旬まであります」と鈴木さん。また行きたくなった。