今月上旬、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で開かれた「仙台の四季を描く絵の会」の作品展を見てきた。1978年から始まり、40回目。同会事務局の渋谷興宏さん(78)=青葉区=は「仙台の特色を発信しようと続けてきた」と、これまでの歩みを振り返る。
 会員19人の作品には、やはり夏の絵がほとんどなかった。7~8月に1カ月以上も続けて降雨があった今年の仙台。季節が一つ減ってしまったかのような気候に、渋谷さんも「さんさんとした太陽がなければ夏は描けない」と苦笑する。
 気候がモチーフに影響する一方、会員たちは街の大きな変貌ぶりも気になるようだ。泉ケ岳や広瀬川の自然風景を描いた作品が並ぶ中で、次々と建設されるマンション群に目を向けた作品があった。
 渋谷さんは「街の古き良き所を見つけるのは難しくなったが、描ける祭りやイベントが多い」と言う。9、10日に行われた「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」など定着した催しは仙台の特色。会員たちは変わったもの、変わらずにあるものを心に留め、思い思いに描く。