キャッチボールで相手の受けやすい所に放ることは、基本中の基本だ。職場でのやりとりを円滑にするこつでもある。こちらはしばしば、仕事中に言葉のボールをとんでもない方向へ投げ、同僚を困惑させてしまう。
 東京の薬酒メーカーが都内で働く20~59歳の男女1000人を対象に実施した「疲れ」の実態に関する調査がある。5割超が「上司の一言で疲れが倍増した経験がある」と回答したという。
 そのせりふを19種類から選んでもらうと、「常識でしょ(当たり前でしょ)」が13.6%でトップ。「そんなこともできないの?」「前にも言ったよね?」と続いた。「まだ終わらないの?」「やる気あるの?」もトップ10入りした。
 メーカーの分析によると、追い詰められたり突き放されたりした時に、より疲れを感じる傾向がみられるという。
 上位に連なった言葉は「暴投」の類いだろう。エスカレートすればパワハラになり、職場が凍り付く。日頃からボールの投げ方の特訓が必要だ。「常識でしょ」と声が聞こえてきそうだけれど。