旧優生保護法に基づき、知的障害などを理由に強制的に不妊手術を受けさせられた宮城県内の60代と70代の女性が国に謝罪と補償を求めている。
 優生保護統計などによると、本人の同意を得ない不妊手術は全国で約1万6500件に上る。宮城県は約1400件で北海道の約2500件に次いで多い。
 被害女性の支援者が26日、厚生労働省に謝罪と補償を求めたが、国側は「優生手術は合法だった」と回答。「本当は子供を産みたかった」-。被害女性の悲痛な叫びは、どうすれば国に届くのか。
 被害女性を支える仙台市の障害者支援団体「CILたすけっと」の杉山裕信事務局長(51)は「科学的根拠のない診断名で手術を受けさせられた人は大勢いるはずだ。『パンドラの箱』を開けることになるが、悪いことは悪い」と訴える。
 ギリシャ神話の中で、人間界に向かうパンドラが全ての悪と災いが封じ込められた箱を開けたため、人類は不幸に見舞われるようになったという。慌てて閉めた箱の底に唯一、残ったのは…。もう一度、開ければ「希望」が飛び出すはずだ。