「にぎやかなこと、人を笑顔にすることが大好きだった父はきっと喜ぶ」。先月、86歳で他界した仙台市若林区荒町の文具店「幸洋堂」店主、出雲幸五郎さんの長女直美さん(55)は来月11日の「お別れコンサート」を心待ちにしている。
 伝統町名の保存運動、地元文化発掘の活動、毎日店頭を飾った毛筆のキャッチコピー…。発想豊かなまちおこしでファンをつくった出雲さんの名物企画が、仙台フィルを招いての「星空コンサート」だった。2006年まで20年続いた。
 「お葬式に集った皆さんが懐かしんでくれ、『大勢の人が思い出を語れるコンサートをやろう』と父の友人たちが話を盛り上げた」。仙台の建築家大竹雅之さん(63)ら実行委員会が同日午後2時から、荒町近くの市福祉プラザで開く。
 荒町小ブラスバンド、ピアノ独奏や仙台フィル有志の三重奏、出雲さんの一代記ビデオ上映もある。「お別れでなく、父との縁をこれからにつなぐ集いにしたい」と文具店を受け継ぐ直美さん。チケットは2千円、幸洋堂で販売。連絡先は大竹さん022(342)0830。