「宇宙人が世界じゅうのトイレを持ち去ってしまった! キミならどうする!?」。インターネットで公開中の「そなえるドリル」はこんな問題で始まる。小学生のいる家庭向けに、自宅での防災対策につなげてもらうツールだ。
 東日本大震災からの復興の担い手を支援する一般社団法人「復興応援団」(宮城県南三陸町)が不動産会社と協力して作った。問題を解きながら、大災害時に一家に必要となる非常用トイレや凝固剤の数、合流場所、備蓄の食べ物を記していく。転倒といった恐れのある「モンスター家具」の危険を抑え込む方法も。内容を書いたページが、その家庭オリジナルの防災計画書になる。
 対策は被災者の体験に基づく。ドリルで防災に関心を持った子どもの声をエンジン役にして備えを進めてほしいとの願いを込めた。「震災から6年7カ月が過ぎ、新たな住民も増えている。家族みんなで取り組んでほしい」と代表理事の佐野哲史さん(42)=多賀城市=。被災地で培った知恵がちりばめられている。連絡先は090(1398)3510。