きょうは旧暦九月十三日。「十三夜の月」である。7日に立冬を控えて空気は澄み、その美しさが際立つという。10月4日の「十五夜の月」がまん丸お月さまなのに対し、もう少しで満ちるところが特徴。古来、日本人はそのやや欠けた状態に日常のままならない思いを重ね、栗や枝豆を供えてめでてきた。
 東日本大震災からの復興に取り組む風景もそうかもしれない。「まだまだ」か、それとも「あとちょっと」か。
 皇太子ご夫妻が1日、被災者を見舞うため日帰りで宮城県を訪問された。名取市閖上地区の災害公営住宅や亘理町のイチゴ栽培団地などを回る予定で、慰霊碑に供花したり生産者と懇談する。復興の進展を肌で感じ、発した言葉一つ一つは何よりも被災者を勇気づけるであろう。
 ご夫妻が被災地を訪れたのは昨年6月に宮古市を視察して以来。宮城県は4年前に七ケ浜町などを回っている。
 「十三夜に曇りなし」といわれる今夜の天気は雨雲の心配がなさそう。県内全域で月見が期待できる。ご夫妻も新幹線の窓から夜空を仰ぐであろうか。