「千九百万トン」。日本の1年間の食料廃棄量だという。衝撃的な数字で始まる記事の筆者は仙台市の小6児童。本紙の新聞記事コンクールで編集局長賞を受賞した。食べられるのに捨てられる食品ロスは500万トン以上もあるという。
 コンビニでアルバイトをした知人に聞いてみた。「食べられる弁当、1日何個ぐらい捨ててた?」「30~40個。サンドイッチもおにぎりもいっぱい捨ててたよ」
 児童の指摘は厳しい。「食べ物の大切さをわすれ(中略)賞味期限や(中略)便利さばかりを重視」。記事を読んだわけではないだろうが、食品ロスを減らそうとする動きがこのところ目に付く。
 東京都文京区は10月、困窮している子育て世帯に食料を無料で配る「こども宅食」を始めた。食料は賞味期限の近いものを企業から提供してもらう仕組み。イオンは来春、加工食品の一部の賞味期限を年月日から年月表示に改める。
 文京区はこども宅食を全国に広めようとしている。食品ロスを削減し、子育ても支援する一石二鳥の大人の工夫。児童は愁眉を開いてくれるだろうか。