<山椒(さんしょう)は小粒でもぴりりと辛い>。体は小さくとも、才能や力量が優れ、侮れないことの例えだ。
 米大リーグ・アストロズのアルテューベ選手は、公称168センチと現役大リーガーでは最も小柄だが、実績はまさに「小さな巨人」。3度の首位打者、4年連続の最多安打賞、2度の盗塁王などを獲得、アストロズのワールドシリーズ初制覇に貢献したのも記憶に新しい。
 小兵選手は、見た目ではどうしても不利。だが、それをばねに人一倍の努力を重ね、俊敏性や動体視力を高めるだけでなく、2年連続で24本塁打を打つなどパワーも身に付けた。「多くの人に刺激を与えたい」という思いが彼の原動力だ。
 東北楽天への入団が決まった仙台育英高の西巻賢二選手も、身長はアルテューベとほぼ同じ。「体は大きくなくてもできると、夢や希望を与えられる選手になりたい」と語った。抜きんでた野球センスの持ち主で、守備は即戦力という評価。打力の強化が今後の課題だ。険しい道ではあるが、小柄な野球少年たちの希望の星となってほしい。