晩秋の田園風景がずいぶん様変わりした。仙台市西部をドライブしていて、そんな印象を持った。目立つのは、田んぼを染める枯れ草色。収穫を待つ大豆だ。場所によっては水田地帯の半分が「大豆畑」。転作作物として栽培が広がる。
 その加工品、納豆の人気が高まり、2017年の消費額が過去最高だった16年を上回る勢い、と先週の夕刊にあった。安くて栄養豊富なことが節約志向にマッチ、国産大豆を使った商品が売れていると。生産者にとってもありがたい話だ。
 納豆と聞いて思い浮かぶ都市は水戸? いや、東北の方が納豆好きだ。総務省の家計調査に1世帯当たり品目別年間支出金額ランキングがある。最近の傾向を映す14~16年の平均額を見ると-。1位は福島で5687円。2位が盛岡。5位山形、7位青森、8位仙台と続き秋田が9位で4655円。何と6県の県庁所在市全てがベスト10入りしている。粘り強さは、やはり東北人の持ち味の一つ。
 「大豆田んぼ」が広がる光景は、風変わりどころか、むしろ東北にふさわしい晩秋の一コマなのかもしれない。