体を動かすことそのものを楽しむ姿があった。11月上旬の宮城県障害者総合体育センター体育館(仙台市宮城野区)。知的障害のある人を対象としたスポーツクラブの参加者6人は約1時間、ランニングや体操などに励んだ。20代男性は「爽快。いろんな運動をしたい」と話す。
 クラブを運営する一般社団法人「はぴねすの羽根」(泉区)代表理事の加藤秀太(しゅうた)さん(26)が指導役。「ハンディキャップのある人は学校体育以外で運動する機会が少ない。スポーツする喜びを伝え、人との触れ合いを通じて社会参加を促すきっかけになれば」と願う。
 加藤さんは元高校球児。2009年選抜大会で4強入りした利府の左翼手だった。卒業とともに野球と離れるが、「スポーツ関係で何かしたい」との思いが心の隅にあった。大学卒業後会社勤めなどを経て、16年4月にクラブを開設した。
 「世代も障害も問わないスポーツ交流の場をつくる」。新たに見いだした夢。法人の名称に気持ちを込める。「誰しも幸せに向かって飛び立つ羽根を持つ。共に羽ばたこう」