<現在、インフルエンザのワクチンが当院にございません。今季、絶対数が少ない為(ため)、大変御迷惑をおかけします>
 仙台市内にあるかかりつけの内科医院で、こんな張り紙を見つけた。医師に聞けば、12月は300人分程度のワクチンしか手に入らないという。医院ではやむを得ず、予約を断って先着順に。2回の接種が必要な13歳未満については、小児科に行くよう要請している。
 なぜ、こんな深刻なワクチン不足を招いたのか。厚生労働省によると、ワクチンに使う一部の株が想定より増殖せず、途中で別の株に変更した結果、メーカーの製造が遅れたからだという。
 看護師が申し訳なさそうに「次回の入荷は14日ごろです。電話で問い合わせを」と説明するが、高齢の女性は納得いかない様子。「末端の開業医には情報が入ってこない。あちこち聞き回って事情がのみ込めた」と医師はカンカンだ。
 「ない」と聞くと、無性に欲しくなるのが人情である。イライラが募るのは無理はない。接種が遅れる人はせめて手洗い、マスクの着用などで自己防衛を。