お歳暮選びは以前、百貨店の特設売り場で品定めするのが常だった。配送依頼の手続きに少し時間がかかっても、年に一度のことと諦め、列に並んだ。
 近頃はこの時季になるとカタログが送られてきて、インターネットで申し込み届けてもらう。手間が省けるとはいえ、味気ない。気持ちが伝わるかどうか。
 助け合い募金も師走の習わし。街頭での元気な呼び掛けに気後れしてしまうこともある。そんな人向けか、ネットを通じて資金を募るクラウドファンディング(CF)という手法が増えているという。
 主催者が目的や使途を具体的に示して寄付を呼び掛け、賛同する人がルールに従って参加する。ネットで金額が積み上がっていく過程を見ていると、事業の成功に向けて一体感が湧く気がする。
 今夕、仙台市の定禅寺通で開幕する「SENDAI光のページェント」もCFを取り入れた。目標額100万円を超え、事務局は「有効な手段」と手応えを語る。もちろん会場には募金ボトルも置く。テーマは「みんなで灯(とも)す、心の明かり」。いつにも増した温かな光である。