今年、人気を呼んだものはいろいろあるが、中でも異色だったのは『うんこ漢字ドリル』(文響社)だろう。3月の発行以来、多くの情報番組で紹介され、部数はうなぎ上り。教育関係者から小学生の子を持つ親まで幅広く耳目を集め、新語・流行語大賞にもノミネートされた。
 ドリルは小学1~6年の学年ごとに作られている。どんな中身なのか。出版社のホームページには、6年間で習う漢字1006字にそれぞれ三つの例文を付け、「計3018例文すべてに『うんこ』を使用することに成功」とある。
 仙台市内の書店で手に取ってみた。三つの例文の中で「読み」と「書き」を学ぶ。「うんこ先生」というゆるキャラが登場し、漢字の意味などを解説する。例文は下品と言えなくもないが、書き順も学習できて内容は悪くない。
 何が児童のハートをつかんだのか。ドリルを利用する保護者に聞くと、「ケラケラ笑いながら、漢字の書き取りをやっている」。飽きやすい漢字の勉強にユーモアを取り入れ、学習意欲向上に役立てる-。出版社の狙い通りだったか。