いてつく冬は風呂が恋しいが、思いがけない落とし穴が潜む。「ヒートショック」。急な温度の変化で血圧が上下に大きく変動することで起きる健康障害だ。
 仙台市健康政策課によると、典型的なのは暖かい部屋から寒い浴室に移り、熱い風呂に入るケース。寒い中で湯に漬かることで血圧が上昇、体が温まると今度は血圧が下がる。短時間の大きな変動で体に負荷がかかるとふらついたり、意識を失って倒れたり。脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性が生じる。高齢者や持病のある人は発生の危険が高まる。
 入浴環境の改善が望ましい。浴室や脱衣所を暖めておく。湯船に入る前、足にお湯をかけて体を慣らす。浴槽のふたを取って浴室の扉を開け、温度差を小さくするやり方も。湯船の温度は41度以下が良く、ぬるいと感じる程度で5~10分ほど入る方が負担は少ないという。
 そもそも、体調が悪いと思ったらその日の入浴を控える選択も有効だ。「できることから予防策に努めてほしい」と市の担当者。身近なリスクに注意を払い、穏やかな年明けを迎えたい。