晴れてほしい。31日、日本では約3年ぶりの皆既月食がある。午後9時前から3時間余り、全国で欠け始めから終わりまで全過程が観察できる。時間帯、月の位置など今回は好条件がそろう。
 月が地球の影にすっぽりと入る皆既食は1時間以上続き、地球の大気の状態で赤みがかった色に見える。2日に見えたのは最小の満月より30%ほど輝きを増した「スーパームーン」だった。31日は今月2回目の満月。俗に言う「ブルームーン」は、どんな色に染まるのだろう。
 「自由に月に行くことができれば、ぜひ月食の時に行って日食を見たい」。仙台市天文台長の土佐誠さんは、本紙夕刊の連載で夢を語った。月面からの眺めにも思いが巡る。
 米財団が主催する民間初の月面探査を目指す国際コンテストが進行中だ。東北大の吉田和哉教授らも加わる日本チーム「HAKUTO(ハクト)」は、期限の3月末までに探査車を運ぶロケットの打ち上げが難しくなったという。エントリーから10年のプロジェクト。研究者たちの夢をつなぐウサギがいてほしい。