冬は通勤が憂鬱(ゆううつ)だ。会社に行くのが嫌なのではない。自宅は坂が多い仙台市青葉区鷺ケ森。雪が積もるとバス停がある県道へ下る坂道でまず、足がすくむ。先月の大雪の朝、案の定、転んだ。
 「難所」はまだある。歩道橋だ。階段は日陰になり、残雪がそのまま凍る。滑り台のようになった階段を、手すりに頼り、慎重に上り下りするしかない。
 「雪が降ったら即、雪かき」。坂道は近所の人たちも汗を流し、雪はほどなく消えた。歩道橋の階段は、つい最近まで凍ったままだった。
 歩道橋は誰が雪かきするの? 市道路保全課に尋ねると「市の管理ですが、すぐにできないことも」。大雪には委託業者が出動する。車道の除雪が優先で、歩道橋の凍結防止は仙台駅周辺など繁華街が中心。全てとはいかないようだ。
 危惧するのは「凍る歩道橋」を避け、県道を渡る人が時々いることだ。横断歩道、歩行者用信号機はない。「今後は意識して対応します」と同市。早速、凍った雪を除去してくれた。委託業者も人手不足と聞く。地域の協力が欠かせない。