「収穫・出荷は肉体的に相当きつい。担い手の高齢化で産地そのものが疲弊している」「流通の問題もある。形や大きさにこだわらない直売所は人気でも、市場からはなお厳格な規格が求められる」
 仙台市中央卸売市場ではようやく落ち着いてきたものの、長期に及んだ野菜の高騰。昨秋の台風・長雨に続き、この冬も低温・大雪にたたられる中、農業関係者の間では、産地や流通を巡るこんな構造問題までが語られる。外国人を活用した人材確保策も聞こえてくる。
 国内に光明がないわけではない。新たに農業を始めようとする若者らには「野菜志向」が強い。コメよりも実入りがいい。非農家出身で農業に挑む人の実に3人に2人、自家農業を継ぐ人でも40歳以下は3人に1人が野菜作りを選ぶ。
 気になるのは、中国産を含めキャベツが前年の2.3倍などと生鮮野菜の輸入が増えたことだ。毎年のように続けば、国内産地の弱体化が加速しかねない。
 ことしはコメの生産調整(減反)廃止元年。脱「コメ農業」を図る上でも、地域で応援し若い野菜農家を育てたい。