同じような、でもやっぱり違う…。桜に例えるならソメイヨシノとエドヒガンか。生そばでいえば、ざるともりか。
 「体育」と「スポーツ」も似て非なるものである。公益財団法人「日本体育協会」が4月、「日本スポーツ協会」に名を改める。1911(明治44)年に大日本体育協会の名称で発足し、戦後長らく日体協として国民の体力づくり、競技力向上の旗振りをしてきた。
 「体育」は明治の「三育」に端を発する。教育の基本である「知育」「徳育」と並んで身体の鍛錬が学びにつながると説かれた。一方、競技を意味するスポーツは過程と結果がいまや文化になった。
 「総本山」が変われば全国の末寺も装いを新たにする。宮城県体育協会は新年度、県スポーツ振興財団と組織が一緒になり、「県スポーツ協会」に生まれ変わる。どうか看板の付け替えだけに終わらず、新しい風を吹かせてもらいたい。
 春の甲子園が始まった。こちらは野球のような、教育のような…。でも、そこが掛け合わせの妙。<春光(しゅんこう)や命漲(みなぎ)るグラウンド 愛媛・松山東高俳句部>