関東以西は平年に比べ4~10日ほど、東京都心は9日早かった。桜の開花は急ぎ足。仙台も平年より5日早い4月6日と、日本気象協会は予想している。
 さて、今日は何の日かご存じか。「さくらの日」。花が「咲く(3×9)」が「27」になるからだそうな。加えて二十四節気を初候、次候、末候に3等分した七十二候でいえば、27日辺りが「春分」の次候「桜始開」に当たるからという。
 単に「花」といえば桜のことであり、日本の国花。季語も実に多彩。中でも「花の雲」は遠くから眺めれば雲と見まごうばかりの盛りのさまを、「花吹雪」は風に乱れる落花のけんらんさを表す。
 だが、花が象徴するのは栄えや華やかさだけではないという。「もろさやいつわりや頼りなさ、あるいは不安の象徴」(講談社『日本大歳時記』)でもある。
 花ほころび、咲き誇り、そして散る。その時々の情景に映るのは、見る者の心のありようなのかもしれない。ことしはどんな心象が浮かぶのか。花の訪れは、出会いと別れ、期待と不安が交差する新しい季節の始まりでもある。