「満員電車、嫌だなー」と嘆く都会のサラリーマンに、インド料理店の店主が「インド人の前で二度と満員電車がつらいって言うな」と一喝。お笑いコンビ「シソンヌ」のコントの一場面だ。
 30年前に一人旅でインドを訪れ、満員電車を体験した。混雑は当時から尋常ではなく、通路や連結部分、荷物を置く棚にも人、人、人…。ただ、不思議と高齢者が立っている姿は見なかった気がする。
 JR東北線の電車内で、仙台市の老人クラブの会員が、宮城県大河原町の「一目千本桜」を見に行く高齢の仲間のために座席を確保した行為がインターネット上で批判され、同市老人クラブ連合会がホームページにおわびを掲載した。
 仙台駅から乗車した60代の男性が「席をお譲りください」「次の駅から敬老者が16名乗車します」などと書いたA4サイズの紙を16席分置き、次の長町駅で仲間が合流するまで席を確保したという。
 「暴走老人」「老害」-。ネット空間に罵詈(ばり)雑言が飛び交う。高齢者が席取りなどしなくてよい社会はもちろんだが、過ちにもう少し寛容な社会でありたい。