かつて仙台六大学野球を取材していたころの話。春季リーグ戦の5月の試合が終わって、大活躍したあるチームの投手に話を聞くと「今、疲れがたまってきついです」とつらそうな表情。試合がある日も早朝から練習しているという。
 コーチからは「6月の全国大会に選手の体調をピークに持っていくためです」と答えが返ってきた。5月下旬からトレーニングの負荷を高め、全国大会が迫ると練習量を徐々に減らしていく。そうすると、全国大会のころは体の動きが軽くなって調子が上がるのだそうだ。
 近畿地方の甲子園の常連校も同じような調整をしていると本にあった。地方大会後に練習量を減らし、甲子園で選手の体調を万全に持っていく。
 肝心な時に最高のパフォーマンスを発揮するには-。最大の力で練習し続けても、いい結果が出るとは限らない。そんな考えがスポーツの強豪チームにはしっかりと根付いている。
 働き方改革が進む。われわれサラリーマンも、緊張を緩めることの大切さをもっと知っていてよいのでは。