江戸時代、奥州街道の宿場町として栄えた富谷市。お茶の名産地として知られた。宿駅を織り込んだ奥道中歌にもこう記されている。<国分の町よりここへ七北田よ 富谷茶のんで味は吉岡>
 大正末期、栽培農家は30軒ほどあったが、全国の茶どころに押され、昭和40年代半ばにはなくなったという。このお茶をよみがえらせ、地域の活性化につなげようという取り組みがある。「とみや茶『復活』プロジェクト」がそれだ。
 主体になっているのが市シルバー人材センター。昨年5月、市と商工会と推進検討委員会をつくって準備を進めてきた。茶畑の場所選び、センターが担う栽培作業の検討、産地視察…。国の支援も受けて事業を本格化させている。
 お茶ができたら次はどう生かすか。散策や茶摘み体験ができる観光農園化、スイーツの開発など構想は膨らむ。
 復活は、開宿400年を迎える2020年が目標。「昔のように、おいしいといわれるところまでいければ」とセンターの亀郁雄事務局長。富谷の新しい魅力づくりに向けて張り切っている。