次の日曜日は「母の日」。お母さんへの日頃の感謝を込め、贈り物を準備する人も多いだろう。一方で、最近では亡くなった母を思い、この日に墓参りをする人が増えているという。「母の日参り」と呼ぶそうだ。
 線香メーカーの日本香堂(東京)が昨年実施した調査によると、母の日の時期に亡き母の墓参りをした40代以上の男女は、10年前に比べて1.7倍に増えた。仏具、仏花などを扱う業界は、カーネーションの香りがする線香や、渋い色合いの花を使ったフラワーアレンジメントと線香のセットを販売するなど、母の日参りを定着させようと躍起だ。
 仙台市泉区の多田石材店仙台店は会員制交流サイト(SNS)で母の日参りの普及を呼び掛けている。鴇田葉子副店長は「故人に語り掛ける機会が少しでも増えればいいと思います」と語る。
 母の日の起源は、約100年前の米国で、母を亡くした一人の女性が、白いカーネーションを献花したというもの。その行為から考えれば、母の日参りこそが母の日の原型なのかもしれない。