少女の身に何が起きたのか。千葉県我孫子市の排水路脇で3月26日、小3の女子児童が遺体で見つかった。新学期を目前に控え、幼い子どもの親ならずとも事件に不安を覚える▼すんでのところで危険を回避した事例もある。福井県で昨年、男が小学校高学年の女子児童を狙った2件の誘拐未遂事件があった。男は安心させようと、1件目は警察官を語り、2件目は女装して接触を試みた。女子児童は声がけに応じなかったり、大人に知らせたりして事なきを得た▼地元警察署は防犯標語「いかのおすし」の実践例とPRする。標語は「いかない」「のらない」「おお声を出す」「すぐ逃げる」「しらせる」の頭文字を取った。大阪府池田市で2001年に起きた校内児童殺傷事件などを教訓に、警視庁と東京都が03年に考案し、全国に広がった▼『いかのおすしのうた』もある。警視庁はアニメを作りウェブサイトで公開。すし店を舞台にイカの板前が、歌に合わせて犯罪に巻き込まれないためのノウハウを、身ぶり手ぶりで教える▼もっとも子どもが、自分の身を自分で守るには限界がある。見守りなど住民の取り組みがあってこそ、子どもの安全安心は厚みが増す。魔の手を伸ばそうとした不審者がひるむほど、ピリッとわさびの効いた地域でありたい。(2017.4.2)