会合や名簿の席次は何かと気になる。学校、会社、冠婚葬祭、敬老会…。成績順、名前のあいうえお順、間柄といった具合に基準はさまざま。プロ野球で最初に序列が決まるのはドラフト会議の指名順か▼東北楽天に今季入団した高梨雄平投手(24)は9番目。全12球団で既に84人の名前が呼び上げられていた。当時、抱負を語るよりも前に「指名してもらい、ありがたい」と謙虚に感謝の言葉を述べた▼東北楽天が開幕6試合で5勝1敗と走る。朝、スポーツ面を開けば勝敗表の一番上に座る。気分がいい。立役者の一人に高梨選手を挙げてもいいだろう。中継ぎで3試合に登板し、6日のソフトバンク3回戦は勝ち投手になった。梨田監督は「計算できそうな雰囲気が出てきた」と高く評価する▼もともと早大時代は上手投げ。社会人のJX-ENEOSでは左腕のライバルが多くなって今の横手投げに変えた。担当記者に聞けば「練習熱心。競争を勝ち抜く根性を持っている」▼さて3年連続Bクラスの球団、今季の行方は? 低い戦前予想なんか覆せ。井上ひさし氏の戯曲のせりふを思い出す。「希望ということばを作り出してしまった以上、たとえ不幸になろうが、希望を持つことがひとのつとめなの」(『貧乏物語』)。信じてるぞ、イーグルス。(2017.4.8)