わが国有数のツツジ群生地、気仙沼市の徳仙丈山に向かう県道のチェーン着脱場で6月中旬から日曜日に、季節の果物や野菜を売る小さな朝市が立っている。あすで3回目の開催だが、来客は予想以上。住民は来訪者と交流する週に1度の拠点に育てようと意気込む▼運営するのは、住民らで組織し環境保護や地域おこしに取り組む「徳仙丈のつつじを愛する会」。地元水梨地区の主婦手作りの総菜や、交流がある山形県の農業者の野菜、山菜が並ぶ。安くておいしいと好評で、営業は午前7時半から1時間だが、売り切れ次第終了だ▼愛する会は宮城県の「道端コミュニティ事業」で2010年から、積雪の心配がない5~10月、観光客への臨時案内所開設のため着脱場を借り受けている。しかし、実際に使われるのは5月~6月上旬のツツジの季節ぐらいだった▼港のある市中心部から車で15分ほどにあり、山村の風情が漂う。会長の小野寺富夫さん(64)は「街の人たちを積極的に呼び込むことが地域活性化につながる。借りているせっかくの財産を、効率的に使わなければもったいない」と狙いを明かす▼地元の農家にもどんどん出店してもらい、取り扱う品数を増やすのが当面の目標。「みんなが集まるイベントも企画したい」。夢は広がっていく。(2017.7.1)