語呂合わせできょうは「箸の日」。朝昼晩と3度、あるいは日に1、2度はお付き合いしている相棒である。だから日本人は重さ、長さ、デザイン、塗り方にうるさい。それもこれも食卓における「手の恋人」だからだろう▼こちらは人類にとって将来どんな存在になっているか。人工知能(AI)である。車の自動運転、病気の発見、ビッグデータの解析、翻訳…。活用の在り方は多岐にわたる。どの分野においても長い付き合いになっていくに違いない▼未来予想図をあれこれ考えていたところ、中国でAIが「共産党は腐敗して無能」と答えたという記事を読んだ。AI対話のこのサービスを提供するネット会社は慌てて運営を中止したらしい。そりゃ、そうだろう。一党独裁の怖いお国柄である▼米国で今、ある論争が話題になっている。電気自動車メーカー「テスラ」と交流サイト「フェイスブック」の両経営者が火花を散らす。「AIは偽ニュースをつくり、戦争を引き起こす恐れがある」「いや人命を救える。危険性を強調する人たちは無責任だ」と双方譲らない▼将棋や碁の世界でも分かるように日々力を蓄えていくAI。有用性は疑う余地がない。大切なのは友人関係を結ぶ社会の構築である。箸にも棒にも掛からぬ明日だけはごめん被りたい。(2017.8.4)