警察官の両さんもびっくりだ。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に次世代電気自動車の巻(ジャンプコミックス167巻)がある。電磁帯を敷設した道路を車が無線で受電しながらスイスイと走っている▼作者の秋本治さんが10年ほど前に見通した未来社会。それが近づきつつある。フランスや英国が2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると表明したのに続き、中国も追随する方向で検討を始めた。両さんは両眉をつなげて叫んだだろう。「大変だ!! 車も道も、社会が変わるゾ」▼このところ電気自動車の話題に接しない日はない。きのうはドイツのあるメーカーが30年までに全300種を電動化するという記事を読んだ。同国で開催中の国際自動車ショーは「主役は電動車」と伝えていた▼世界の風は東北にも吹く。完成車やエンジン、部品製造などの各工場があり、従事者総数は1万人を超す。ガソリン車に比べ部品が大幅に少なくて済むのが電動車だけに、「本格生産が始まれば影響は計り知れない」との声が専らだ▼電動車のパワー全開の社会とはどんな風景なのか。その到来はメーカーがしのぎを削り合うだけに、われわれが予想もしないほどのスピードでやってくる。両さんじゃないけど、「こりゃ大変だ!!」(2017.9.14)