通算94勝46敗。続けて23勝、24勝を挙げたエース級の年もある。1935年の引退まで生涯本塁打714本を放った米大リーグのベーブ・ルースの意外な記録。7年目にヤンキースに移るまでの若き日、投手、打者の「二刀流」で活躍した元祖だ▼「THE NEXT BABE RUTH」(ベーブ・ルース2世)。米スポーツ情報サイトがプロ野球日本ハムの大谷翔平投手(23)をこう紹介した。「日本最高の速球投手であり、最高の打者の一人。現代のベーブ・ルースだ」と大リーグ入りに期待を込める▼岩手・花巻東高3年だった2012年、大リーグ挑戦への希望を表明した。プロ野球の歴史でまれな「二刀流」を認めた現球団で投打の才能を発揮してきたが、ついに「今オフ米挑戦」のニュースが流れた。球団が移籍を容認しているという▼挑戦は変わらぬ決意で、お金のためではないと語っているそうだ。12日の東北楽天戦では、居並ぶ大リーグ関係者たちの前で160キロ台の速球を連発して勝利。自らの右腕でチャンスを近づけた▼若者の純粋な夢は止められないが、スター流出が続けばプロ野球の魅力が薄れまいか。両立はなお難題だが、今はベーブ・ルースの故国で「二刀流」2世のデビューを見てみたい。悩ましいけれど本音である。(2017.9.15)