今年、わが家に加わった電化製品はとても小さい。まだ実際に役立ってはいないが、役立つ場面は来てほしくない。いわば「安心」のお守りとして、家族の車2台に載せた。ドライブレコーダーだ▼フロントガラスに取り付けて前方の様子を録画し続ける。万が一事故に巻き込まれたら、録画を「何が起きたのか」の証拠として示せる。こちらの運転ぶりも記録されるので、安全の心付けにはなる▼昨年度の国内メーカーの出荷台数は前年の4割増。別の調査では家電量販店などで今年10月、前年同月の2倍以上の売り上げがあった。神奈川県の東名高速で6月に夫婦の死亡事故があり、別の運転手のしつこい「あおり行為」が引き起こしたと報じられ、関心を高めたのがきっかけという▼猛スピードで車間距離を詰めて前の車をあおる運転は、当然ながら道交法違反。毎年8千件前後も警察の摘発がある。大半が高速道路で、東北道でもよく経験する。常よりも心がせき、イライラが募る年末の帰省時期など、誰もが巻き込まれやすい▼自衛する側の備えも強まり、後方も録画するドライブレコーダーや、車の後ろに貼る「作動中」「後方録画中」などのステッカーまで売れているそうだ。互いに神経をとがらせるよりも、心を静める運転の工夫はないものか。(2017.12.28)