高校の山岳部時代、秋田駒ケ岳(秋田・岩手)に登った。1970年に溶岩流を伴って噴火し、その数年後。入山規制はなく「生きた火山」を学びながら登った。最近また火山性地震多発のニュースを聞く▼火山噴火予知連絡会が定義する活火山は全国で計111あり、火山活動度のAランクの代表は阿蘇山。一昨年10月の噴火では熊本地震の被災地に噴石の雨を降らせた。23日には、秋田駒ケ岳と同じBランクの草津白根山が噴火した▼麓の群馬県草津町では、噴石がスキー場のゴンドラやレストハウスを直撃。訓練中の自衛隊員らも巻き込まれた。死傷者が十数人出ているという。35年前まで水蒸気噴火を続けたが、活動が弱まり、気象庁が昨年噴火警戒レベルを引き下げたばかりだった▼どこが、いつ噴火するか分からないのが火山の恐ろしさだ。噴火前の避難を可能にするのが予知。しかし、今回は「活動の高まりを示す観測データを得られず、レベルを上げるのは困難だった」と同庁▼東日本大震災後、火山が活発化したとの懸念も聞かれるが、「新たに噴火した火山数は増えていない」と同連絡会の藤井敏嗣前会長が以前、秋田市で講演した。ただし「大規模噴火が21世紀には複数回あると覚悟した方がいい」。東北には活火山が18もある。(2018.1.24)