寒い日が続く。仙台市の最低気温が24日に氷点下6.3度、きのう朝には同6.7度(平年は同1.7度)に下がり、家の周りや歩道の積雪も消えぬうちにまた雪が降る。熱い風呂が毎日恋しくなる▼雪かきをした朝はドボンと飛び込んで体を温める。夜は読みかけの本を手に寒さを忘れて漬かり、うたた寝も心地よい。本が湯に浮いていることもある。が、どちらも危険な冬の入浴の仕方と知った▼「年5000人 自宅で溺死」と先日の本紙くらし面。厚生労働省の人口動態統計による一昨年の数字で、9割が65歳以上。十数年で1.8倍増し、急速な高齢化の歩みと重なる。多くが冬場だ。同じ年の交通事故死が「67年ぶりに4000人を割る」とニュースになり、それを上回ることに驚く▼東北大病院リハビリテーション部長の上月正博教授に聞くと、寒い脱衣所と熱い湯の温度差が血圧を急上昇させ、心臓や脳の疾患を引き起こしやすい。高齢者ほど血管が老化し、血圧調整も難しい。勧めるのは「室温を暖め、かけ湯をし、39~41度の湯に10分の入浴を」▼長風呂で寝てしまうのは心地よさゆえでなく、血圧が下がっての失神状態という。高齢者ならずとも、酔った時など溺死のリスクが高まる。誰も異変に気付かぬような深夜の入浴にもご用心。(2018.1.26)