小さいころの遊び場の一つが近所の廃製材所。忍び込んで探検ごっこ、かくれんぼをした。大きな丸のこぎりや貯水池があり、誰の目も届かぬ危険な所だった。幼い好奇心に、今でも冷や汗が出る▼5歳の目には宇宙船の円窓に見えたのだろうか。大阪府堺市で、男の子が自宅のドラム式洗濯機から意識不明で見つかり、窒息の疑いで亡くなった。ふたを誤って開けて入り、出られなくなった可能性もあるという▼ドラム式洗濯機は、洗濯物を出し入れするふたが小さい子の背丈ほどの高さにある。製品にはドアロック機能が普及し、「子どもを入らせない」との注意も貼られている。だが万が一にも入られたら、内側から開けられない仕組みだ▼同様の事故は3年前にも東京であり、7歳の男児が閉じ込められて死亡した。「次の犠牲者が出る前にメーカーは対策を取るべきだ」と訴えていたのが東京PL(製造物責任)弁護団の中村雅人代表。「親に注意させるだけでは足りない。内側からも開けられる改良を急ぎ、製品の安全性を高めて」▼1950年代の米国では子どもが壊れた冷蔵庫に入って遊び、扉の掛け金が外から締まって窒息死する事故が多発した。そこから磁石式の扉が法律で義務化され広まった。子どもの行動から解決策を考えてみては。(2018.1.30)