超人的な人気キャラクターが来年、生誕90周年を迎える。イケメンではないが、人情に厚い。ホウレンソウを食べると百人力。米国の漫画『ポパイ』だ▼なぜ、ホウレンソウを食べると強くなる設定が生まれたのだろう。野菜嫌いの子どもが多かったためという説がある。子どもの野菜嫌いは、古今東西変わらないようだ▼野菜嫌い解消のヒントになる本を読んだ。東北福祉大教育学部の畠山英子教授(食品科学)が指導する学生たちが作った『さぁ おやさい そだてましょ!』。幼児を対象にした野菜作りの本で、ホウレンソウやニンジンなど15種類の栽培法を写真で紹介。料理のレシピもある▼畠山教授によると、子どもは自分で育てた野菜は食べるという。野菜嫌いの子に「栄養があるから食べなさい」と理屈で言ってみても駄目。子どもが自ら種をまき、水を与え、収穫した後、新鮮な野菜の香りや味を楽しむ。幼児期に五感で体験することが大切だと説く▼店に並ぶ野菜しか見たことがない子も多いだろう。野菜作りの面白さや大変さは、経験してみないと分からない。「野菜を育てることは命を育てること。子どもに野菜と友達になってほしい」。畠山教授はそう願っている。価格は1500円。連絡先はh-okie@tfu-mail.tfu.ac.jp(2018.5.5)