テレビアニメ化、実写映画化もされた新川直司さんのマンガ「四月は君の嘘」が舞台化され、今夏に上演される。マンガやアニメ、ゲームなどが原作の舞台は2次元(マンガなど)と3次元(舞台)が融合した“2.5次元”と呼ばれるなど人気を集めており、「四月は君の嘘」も「舞台『戦国無双』」「舞台『K』」などの安西慎太郎さん、和田雅成さんら人気俳優が出演することも上演前から話題になっている。天才ピアニスト・有馬公生役の安西さん、公生の幼なじみの渡亮太役の和田さんに、舞台への意気込みや見どころを聞いた。

 ◇二人はボケとツッコミ?

 ――原作や演じるキャラクターの印象は?

 和田さん 一人一人のキャラクターが魅力的。マンガを読んでいて、音楽が聴こえてくるような作品。素直に面白いな……というのが第一印象です。渡は、チャラく見られるけど、いいヤツです。一つ一つの言葉の重みがある。イケメンだけどちょっと残念なところが魅力的ですね。

 安西さん すてきなお話でキャラクターも魅力的。これまで読んだことがないような作品だったので新鮮でした。公生の魅力は、いろいろな人で出会い、影響を受けて変わっていくところですね。

 ――キャラクターと自分の共通点はありますか?

 和田さん 公生と慎太(安西さん)が似ているところは一つのことに没頭するところ。以前、共演した際に、残って練習をしていたのを見たことがあります。練習しているところが、格好よかったんですよね。何かに夢中になれるところがすてき。

 安西さん 和田君と渡の共通点は残念感ですね(笑い)。渡は97、8%がすてきだけど、残りが何か残念。和田君も一緒。そこがひかれるところなんですよね。

 和田さん 自分でも分かっている部分です。うれしいですね。渡はパーフェクトじゃないから格好いいですしね。

 ――二人はこれまでの共演経験がありますが、お互いの印象は?

 和田さん 慎太は芯がぶれない。負けたくない!と刺激をくれる人です。

 安西さん 和田君は意志が強い人。夢を聞いたことはないけど、きっと夢も大きいでしょうし、そこに向かってどう進むかを考えている。一緒にいて、たたずまいから、そう感じますね。和田君と二人だとボケとツッコミみたいですごい楽しい。和田君はツッコミたがるんですよ。

 和田さん お前がボケたがるんだろ! 慎太は“かまってちゃん”なんですよ。座長としてしっかりしているけど、可愛いところがある。褒めている!? 何かむかつくなあ!

 ◇2.5次元ブームで考えること

 ――“2.5次元”が人気を集めている中で意識していることはありますか?

 和田さん 役に命を吹き込むという意味では、他の舞台と変わらないと思うんですよね。ただ、2.5次元は舞台も原作もどっちも楽しめるところが魅力だと思います。原作も舞台も好きになってもらいたいという思いはあります。

 安西さん 一生懸命やることしか考えていない。とにかく忠実にやることですね。忠実というのも難しいのですが。

 ――「四月は君の嘘」はアニメ、映画化もされていますが、舞台版ならではの魅力は?

 和田さん 生ならではの世界観を一緒に体感していただきたいですね。

 安西さん 音楽シーンは、プロの奏者の生演奏で表現されます。生演奏も見どころなので注目してほしいですね。

 ――この舞台で挑戦したいことは?

 和田さん 渡は公生に影響を与える。僕も安西慎太郎に影響を与えたいですね。

 安西さん この作品の魅力をしっかり伝えること、キャラクターをしっかり出すこと。自分がどうこうではないんですよね。終わった時に、あの人と仕事をしたい、またあの人の舞台を見たいと思っていただけるようにしたいですね。

 「四月は君の嘘」は、2011~15年に「月刊少年マガジン」(講談社)で連載されたマンガが原作。母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニスト・有馬公生が、個性的なバイオリニストの宮園かをりとの出会いをきっかけに、再生していく……というストーリー。舞台版は「最遊記歌劇伝」「ミュージカルDance with Devils」などの三浦香さんが脚本、「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」などの伊勢直弘さんが演出を手がける。AiiA 2.5Theater Tokyo(東京都渋谷区)で8月24日~9月3日、梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で9月7~10日に上演される。

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