東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で12日、津波避難訓練があった。かさ上げした中心市街地では、多数の人々が集まる商業施設などで営業時間帯の対処を確認した。
 訓練は、震災と同規模の地震が発生し、市が震災の浸水区域に避難指示を出したとの想定で実施。商業施設「アバッセたかた」や市立図書館、個人商店の従業員、利用者ら計約60人が高台の市津波指定避難場所に向かった。
 子どもと公園にいた陸前高田市の介護士村上一朗さん(36)は「高台は結構近いが、(スムーズに避難できるかどうかは)そのときの状況による」と表情を引き締めた。
 専門店街運営組合の伊東孝理事長は「先導役がおらず、避難が遠回りになった。避難先を知らない利用者も想定されるので、誘導の仕方を考えたい」と話した。