東日本大震災で被災した宮城県石巻市中央2丁目で、震災復興事業の一つである「優良建築物等整備事業」により、12階の住居兼商業施設ビルが建設される。11日、地鎮祭があり、関係者が安全祈願した。
 地権者や石巻市、工事関係者ら約50人が出席。神事の後、地権者でつくる協議会の正岡賢司会長(69)が「紆余(うよ)曲折があったが、この日を迎えられて感謝申し上げる。街が一歩でも前進するように努力したい」とあいさつした。
 ビルは鉄筋コンクリート造の免震構造で、駐車場や駐輪場を含め延べ床面積約8160平方メートル。総事業費約32億円で、約4割は復興交付金が充てられる。2019年8月の完成を目指す。
 1~2階は商業施設として靴屋や呉服店、歯科医など7店舗が入る。3~12階は3LDKと4LDKのファミリータイプを中心に住宅68戸を整備し、地権者用2戸を除く66戸を平均約3000万円で分譲する。今月20日から同市立町でモデルルームを公開し、販売する。
 市中心部では2015年に3カ所の市街地再開発事業が頓挫し、地権者が優良建築物等整備事業に切り替えて準備を進める。今回着工した「中央2丁目4番南地区」の他に5地区で計画があり、年内着工を目指し事業計画を策定している。