東京電力福島第1原発事故を受けて福島県富岡町から避難し、同じ双葉郡の広野町で再開した障害者支援施設「光洋愛成園」で3日、仙台市太白区の市民楽団が演奏を披露し、入所者らを楽しませた。楽団は事故前から慰問を続けており、ちょっと早いクリスマスプレゼントとなった。
 訪れたのは、太白ウインドアンサンブルのメンバー約30人。サンタクロースの帽子をかぶり、「サンタが街にやってくる」など計9曲を演奏。知的障害のある入所者ら約60人が聞き入り、「線路は続くよどこまでも」「ふるさと」が流れると一緒に口ずさんだ。
 事故後は群馬県高崎市の国立重度知的障害者総合施設に避難。広野町に再建し、昨年4月に移った。楽団の訪問は計8回目。
 団長の藤原茉莉子さん(36)は「皆さんは新しい生活に慣れてリラックスしていた。声を出し楽器を鳴らして楽しんでくれているのが伝わった」と話した。
 施設長の寺島利文さん(64)は「クリスマス前になると皆、楽しみにしている演奏会。続けてもらってとてもうれしい」と述べた。