◎ドッグフードの選び方

 現在販売されているドッグフードの種類は非常に多く、来院する飼い主さんから「お薦めはどれですか」とよく聞かれます。
 お薦めできるフードの条件は二つあります。一つには消化吸収率が高いこと。もう一つは原料が厳選され、安全な添加物が使用されていること-です。価格は、良質のフードの主原料が肉であることを考えると、1キロ袋で1000円程度になるでしょう。
 肉食動物を祖先に持つ犬の消化器は、肉食に近い構造をしています。肉食に適さない配合のフードだと、免疫力を低下させかねません。例えばダイエット食やアレルギー犬用とうたう商品の中には、穀物類を大量に含んだものがあります。これらは消化器への負担が大きいので要注意です。
 また、添加物の毒性が強いと、将来的に腫瘍のような病気の発症に大きく関わってきます。
 与える量は、基本的には1回5分から10分で食べきる量であればいくら食べさせても問題はありません。重要なのは食事の回数で、消化器への負担を考えると1日1回が理想です。
 品種改良された小型犬を除けば、犬の体は週に1度十分な食事を取りさえすれば生きていけるようにできています。食事を1日2回から1回に切り替えると、アレルギーの犬のほぼ全てに症状の劇的な改善もしくは完治が認められます。
 回数制限は肥満にも有効です。肥満と糖尿病の間に因果関係が存在するのは確かです。が、肥満だから糖尿病になるのではなく、正しい内容の食事を、正しく取っていないことが原因だと考えます。
 さまざまな意見があるかと思いますが、誤解のないように理解していただければ幸いです。(川村動物クリニック院長 川村康浩)