◎東北学院の歴史 学校法人東北学院 著

 創立130年を2016年に迎えた東北学院。今や大学院、大学、2高校、中学、幼稚園に約1万4000人が在籍し、卒業生は約18万2000人を数える。本書は、幾多の苦難を乗り越えてきた歩みをたどり、建学の精神を再認識する。
 牧師押川方義(まさよし)と米国宣教師W・E・ホーイが1886年5月、キリスト教伝道者養成を目的に創立した「仙台神学校」がルーツ。場所は現在の東北大病院(仙台市青葉区)辺り。91年、「東北学院」に改称、一般教育機関となった。
 押川の後継の第2代院長、米国宣教師D・B・シュネーダー時代(1901~36年)に発展する。中学部と専門部が整備され、生徒総数は100人弱から約1000人になった。
 戦時下は受難の日々。中学部校舎に掲げた建学の精神を表す標語「LIFE LIGHT LOVE」が敵性言語とされたため、自主的に塗りつぶす。徴兵による学生減少対策で、航空機生産技術者を養成する工業専門学校へ改組し、生き残りを図った。
 戦後の新学制、大学紛争を経て大学進学者急増に伴いキャンパスの整備、拡大を進める。バブル景気崩壊後は大学の入試改革、中学・高校の青葉区から宮城野区への移転などに取り組み、150周年を見据える。
 河北新報出版センター022(214)3811=864円。