(1)今回の知事選の争点は

<多々良哲さん>
 安全・安心な豊かな宮城を目指します。経済成長偏重の戦略を改めましょう。女川原発再稼働の是非も問われています。私は「原発ゼロ」を主張します。いずれも宮城の進路の重大な選択です。

<村井嘉浩さん>
 私の12年間の県政運営の是非が争点になるだろう。当選直後から言い続けた富県戦略や民の力を生かした県政、そして震災からの創造的復興の実績と今後の展望について、県民の皆さんに訴えていきたい。

(2)東日本大震災からの復興進捗(しんちょく)度は県内で何%か

<多々良哲さん>
 震災復興事業でインフラは急速に整備されましたが、「人間の復興」は先送りされた状態です。暮らしの安定、コミュニティー再建、県の進路策定などが残っています。道半ばです。

<村井嘉浩さん>
 新しい街や住まい、道路などが次々とでき、復興は8合目。登山で言えば、これからが大事。地域により復興の進捗に差が生じ、いまだ多くの方々が仮設住宅で生活されている。一日も早く復興できるよう、共に頑張りたい。

(3)人口の仙台一極集中は宮城、東北にとって是か非か

<多々良哲さん>
 過疎・過密問題の激化は好ましくありません。おのおのの地域を安定的に推移させる、地域政策の展開が必要です。一極集中が招く各種の地域問題や巨額の対策費など負の側面に留意すべきです。

<村井嘉浩さん>
 宮城・東北の発展のためには、仙台の都市機能の活用が不可欠。地域の現場を把握し、都市や地域間の連携を進める。地域の特色や資源をフルに生かして、それぞれの地域がキラリと輝く、元気と活力のある宮城にしていく。

(4)東北電力女川原発の再稼働に賛成か反対か

<多々良哲さん>
 私は女川原発再稼働反対の市民運動をリードしてきました。知事選でも「女川原発の再稼働に同意しません。十分な検証と情報公開の下、県民投票を行います」との政策を掲げ、継続して取り組みます。

<村井嘉浩さん>
 現在、有識者による検証が行われており、判断できる状況にない。最終的には国が判断するものだが、前提として地元同意が必要になった時には、市町村や県議会などの意見をよく伺いながら、よく考え、判断していきたい。

(5)知事に必要な資質とは

<多々良哲さん>
 地方自治の本旨である、団体自治と住民自治の十分な理解があること。市町村長を部下と誤解してはいけません。組織を民主的に運営する姿勢も必要。トップダウンの手法は組織構成員の可能性を押しつぶします。

<村井嘉浩さん>
 私利私欲にとらわれず、しっかりとした志を持って、常に全体の利益を考えて大局的な判断を心掛けること。反対意見や少数意見にも幅広く、素直に耳を傾けること。

(6)首長の任期に対する考えは

<多々良哲さん>
 一概に言えませんが、多選の弊害は明らかです。

<村井嘉浩さん>
 首長にとって最も大事なのは、任期の長さではなく、「こういう考え方の下でこれをやりたい」という理念や政策であり、最終的には有権者の皆さんが是非を判断するものと考える。

(7)4年後の宮城の将来像は

<多々良哲さん>
 村井県政の「富県戦略」は外部資本依存で、地域経済の自律性を弱め、住民福祉を軽んじました。地域の資本、資源、労働力を十分に生かして、国連が提唱する「持続可能な社会」に接近させます。

<村井嘉浩さん>
 震災を乗り越え、復興を果たした姿を東京五輪・パラリンピックで感謝の意を込めて世界に発信したい。創造的な復興、富県戦略、次世代育成、働き方改革を進め、一人一人が幸福を実感し、安心して暮らせる社会の実現を目指す。