バスケットボール男子、B1東地区6位、全18チーム中16位(下位4チームは残留プレーオフ出場)の仙台は11、12の両日、愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園総合体育館で西地区首位の三河と戦う。東日本大震災から6年となる11日は震災を経験したチームにとって特別。被災地への思いを力に変え、金星を狙う。
 10日、仙台市のHALEOドームであった前日練習。実戦メニューで、震災当時も仙台に所属していた主将志村が前線から激しい守備を見せ、仲間をもり立てる。「震災のことを考えてもらうきっかけになる大事な試合」と、プレーに気迫がこもる。
 仙台は震災後、bjリーグ2010~11年シーズン途中で活動を休止。運営会社の経営が危ぶまれる中、選手たちはボランティア活動を続けた。チーム存続を願うブースター2万人以上の署名や地元企業の支援があり翌シーズン、リーグ復帰。被災地での公式戦開催や学校訪問を続けてきた。
 当時、ゼネラルマネジャーだった間橋監督は「バスケットをしている場合ではないと思った」と振り返る。それでも、ブースターの署名や励ましの声を受け、再起への力が湧いたという。「被災地を笑顔にするという思いが再出発の原点。あの時の感謝の気持ちは一生忘れない」
 仙台は現在11勝30敗。既に地区3位以下が確定し、あと1敗で今季の負け越しが決まる。一方の三河は昨季NBL準優勝で今季は31勝10敗。日本代表エースのガード比江島や代表シューターの金丸らを擁する優勝候補の一角だ。
 強敵だが「3月11日は特別な力を出したい」と間橋監督。守備の意識をいっときも切らさなければ勝機はある。まずは初戦、被災地と共に歩んできたチームとして意地を見せる。(佐藤夏樹)