東日本大震災発生から6年となった11日、仙台が被災地に勝利を届けることはできなかった。選手誰もが大切な日だと強く意識していたが、それ以上に優勝候補・三河の壁は厚かった。今季チーム最少タイの55得点に終わり、レギュラーシーズン負け越しが決まった。
 出だしでつまずいた。三河との体格差や当たりの強さに気おされ、ゴール下に攻め込めない。ボールは3点シュートライン付近を回るだけ。たまらず個人で打開しようとする場面も見られ、確率の低いジャンプシュートばかりが増えた。第1クオーター、今季チーム最少のまさかの3得点。シュートは1本しか入らなかった。石川は「3月11日は形で見せなければいけない日だった。気持ちが入り過ぎていた」と無念さをにじませた。
 三河を70得点に抑えた守備は機能した。日本代表エースの比江島を厳しくマークし許した得点は5。ただ、代表ガードの橋本と代表シューターの金丸が共にけがで欠場していたことを考えれば、もうひと踏ん張りしたかった。主将志村は「(6年前の)あのときと違い、今は次の日も試合ができる。(感謝の)思いをしっかりコートに乗せ、勝って仙台に帰る」と、気持ちを切らしてはいなかった。(佐藤夏樹)