53-53の第4クオーター残り9秒。自陣から急いでボールを運ぶ仙台の片岡から、佐藤がパスを受ける。残りは2秒。北海道の多嶋に密着されても負けずにドリブル。体勢を崩しながら放ったミドルシュートが、試合終了のブザーと同時にリングに吸い込まれた。
 試合前まで1試合平均4.9得点の佐藤が当たっていた。第2クオーターは3点シュートなどで11得点。自身初のブザービーター(試合終了と同時の得点)に「前半から感触は良かった。打った瞬間入ると思った」と笑みがはじけた。
 間橋監督の采配も的中した。最後の攻撃の直前、ミラーにフリースロー2本を与えた場面。フリースローの後にタイムアウトを取ればコート中央から次の攻撃を始められるが、あえてフリースローの前に請求した。時間を空け、ミラーに少しでもプレッシャーを感じさせようという作戦だった。効果は抜群。フリースローは2本とも外れた。
 今季チーム最少得点での勝利だった。守備で前線から激しく圧力をかけ、北海道のフィールドゴール成功率をわずか29.6%に抑えた。仙台も成功率32.8%と苦しんだが、仙台らしい守り勝ちだった。
 残留プレーオフ回避へ、踏みとどまるには連勝は必須だ。「この波に乗って戦う」と佐藤。連日の爆発を誓った。(佐藤夏樹)