東北勢がトップリーグから姿を消す。14日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の残留プレーオフ1回戦で仙台、秋田は共に敗れ、来季の2部(B2)降格が決まった。東北の6チーム全てがB2を舞台に戦う。残留を信じて最後まで声援を送ったブースターは悔しさをかみしめながら、1年でのB1復帰に望みを託した。
 残留プレーオフ1回戦は13、14の両日の2試合制で行われた。仙台は富山市総合体育館で富山、秋田は秋田市・CNAアリーナ★あきたで横浜と対戦。1試合目を共に落とし、後がない崖っぷちで第2戦を迎えた。
 アウェーでの戦いとなった仙台は、ブースター約100人がスタンドに陣取り、逆転を願って大きな声援を送った。大崎市から車で7時間かけて駆け付けた会社員高山順子さん(56)は「選手個々の力を一つにしてほしい」と願った。
 試合は第1クオーターこそネパウエ選手の連続ゴールなどで粘ったが、その後は引き離された。第4クオーター、石川海斗選手が連続3点シュートで沸かせたが68-82と及ばなかった。
 降格が決まると悔し涙を流す女性の姿も。それでも、ブースターは「ゴー、ゴー、ナイナーズ」と声をそろえて最後まで諦めなかったチームをねぎらい、選手と握手やハイタッチを交わした。仙台市青葉区の会社員福田泰宏さん(40)は「来季はB2で圧倒してB1に戻ってほしい」と話した。
 悔しい形で終えたBリーグ元年。仙台の中村彰久球団代表は「長身選手が負傷離脱したのが大きかった。1年でB1に復帰し、定着できるチームにしたい」と誓った。
 秋田の試合会場には、ブースター約3700人が集結。スタンドをチームカラーのピンクに染め、「絶対残留」と書かれたプラカードを掲げて声をからした。第2戦は勝利したが、前後半各5分の第3戦は終了寸前、逆転の3点シュートを許して16-17で惜敗。敗戦が決まる横浜のシュートがリングに沈むと、ブースターは言葉を失い、会場は沈黙に包まれた。
 大仙市の主婦高橋由紀子さん(59)は「チームにはいつも元気をもらっている。またB1に戻るよう応援したい」と語り、選手がコートを去るまで拍手と声援を送り続けた。