石川が最終盤で3点シュートを連続で成功させ、底力を見せつけた。勝利を呼び込んだ司令塔は「勝負どころで決め切れた」と笑顔を見せた。
 試合残り約1分30秒。相手に激しく体を寄せられマークされていたが、無理な体勢から果敢にゴールを狙い、この日初めてシュートを決める。その30秒後、とどめを刺す3点シュートを再び沈めた。
 第4クオーター残り約5分からは信頼を置く志村がコートに加わった。ポイントガードが2人態勢になり、「自分が攻めに行く」と攻撃のギアを上げた。
 チームは12日の山形戦後、攻撃重視のスタイルに変えた。序盤から走るバスケを基本に速い攻撃を展開したが、この日は思ったように点数が伸びず75点止まり。金沢が速攻からの簡単なシュートを外すなど、相手に助けられた面もある。
 勝利の陰で、心配の種もできた。第3クオーターにアシャオルが左膝のけがで退場した。チーム一の得点源が今後出場できないとなればダメージは大きい。
 戦術の完成度はまだまだ不十分だ。石川は「(攻撃でも)未完成な部分があったが、勝てたことは自信につながった」とほっとした表情を浮かべた。(伊藤卓哉)